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2020年5月10日(日)

2020 Stay Home Piano Audition 開催!

おうち時間が増えている昨今、ピアノの学習をより実り多いものにするための企画を立ち上げました。
その名も「Stay Home Piano Audition」!
これを機に新しい形のピアノ学習を一緒に追求してみませんか?

詳細・要項はこちらから


申し込みフォームはこちら

◆スケジュール
5月10日 発表
5月13日- 26日 参加受付
5月27日午前10時 曲目指定(申込書記載の曲番号で指定)、新曲I 発表(ホームページにて)
5月30日午後3時 新曲II 発表(ホームページにて)
5月30日午後6時 一次審査〆切
〜6月7日 順次フィードバック発送(フィードバック発送48時間後が二次審査〆切)
6月10日 結果発表


◆褒賞
グランプリ…1名以上
 賞状/金1万円/神宮の杜音楽院 レッスン料(講師選択可)全額免除(半年間に5回)
優秀賞…2名以上
 賞状/神宮の杜音楽院 レッスン料(講師選択可)全額免除(2回)
奨励賞…若干名
 賞状/神宮の杜音楽院 レッスン料(講師選択可)半額免除(2回)
参加賞
 菊地裕介 または 加々見茉耶のCD1点 半額割引券(株式会社演にて有効)
 神宮の杜音楽院の授業料、1年間10%割引券

◆参加料:一律5,000円

◆審査員長:菊地裕介

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開催に寄せて  CJM神宮の杜音楽院院長 菊地裕介より

「読譜が遅い、苦痛」という悩みをもつ生徒さんを、近年ますます多く見かけます。
私に言わせればこれは当然のことであり、「在来型」のコンクール、オーディションの弊害にほかなりません。
近年ますます増加する「在来型」コンクールは、課題曲の長期間練習、を前提としており、生徒さんが何度も何度も繰り返し教師のレッスンを受け、教師の音楽を刷り込まれることによって、教師に成り代わって生徒さんがステージに出ている、ような性質がどうしても否めません。(2時間、3時間分、ときにはそれ以上のプログラムを準備する本格的な国際コンクールにおいては、この限りではありません)
生徒さんは、レッスンを受けたわずかな曲は素晴らしく弾ける。しかし、コンクールにかかりっきりなためその他のレパートリーは希薄で読譜も遅い…
これでは、生涯にわたり音楽を楽しみ、創造的な演奏をするために不可欠な基礎が伸びません。そのまま音楽大学に入学し、試験曲の数曲のみを勉強して卒業していく学生さんも少なくはありません。
「楽譜」によって自己伝承し、そこに施される奏者自身の「解釈」で無限に広がっていく可能性を秘めたクラシック音楽の長所を、放棄しているように思えてならないのです。
また実務の世界では、ピンチヒッターや伴奏、レッスンでの模範演奏など、短時間で大量の読譜が要求される機会は非常に多く、そこでは本人の読解力そのものが試されます。まさかそのたびに忙しい師匠にすがるわけにはいきません。
読譜力の向上には、基礎理論の学修・実践と創意工夫は勿論ですが、とにかく読譜のボリュームが大切です。
読譜の基礎を身に付けることにより、音楽以外の分野における読解力、洞察力、瞬発力の向上にも結び付くことが期待されます。
それをしてこそ、ピアノは名実ともに「習い事の王様」として燦然と輝くことでしょう。
本オーディションは、十分なレッスン環境が得られない現下の情勢を踏まえ、生徒さん本人の基礎力を短期間で向上させることを狙うもので、「課題曲」を期間中にさらうことを推奨いたしません。暗譜も不要です。
また、「演奏技術」よりも、「読譜内容」に重きを置くため、全てオンラインにての審査でも差し支えないと判断いたしました。
この機会に、スポ根、千本ノック、たくさんさらう、がむしゃら、が、評価に結びつきやすい、という、日本型の根性論から、少し距離を置いてみてはいかがでしょうか?
課題曲を1000回以上、飽きるほど繰り返し弾くだけでは、本オーディションでの評価には結び付きません。
常にいろんな曲をたくさん読んで、たくさんの工夫を蓄積して、「瞬間の芸術」を聴かせてください!