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2016年10月9日(日)

《ピアノテクニック講座》第1回「タッチの基本」レポート

10月7日、朝日カルチャーセンター3回シリーズがスタートいたしました。

まずはじめに、ピアノはメカニックな機械であり、弾き手は“物理的法則”を使って人々の“錯覚”に立ち向かい、聴き手に“歌っているように聴こえる”などと想像をさせているのだとお話がありました。
指先の感覚と動作、指先と鍵盤とがうまく繋がることで、ハンマーに自分の意思を伝え、反映させることができる、という説明では、菊地自らピアノのアクション部分を引き出し、ピアノの構造を見せる場面もあり、菊地の調律師のような貴重な姿を見ることができました。
そして、“ピアニストほど、楽器を知らない演奏家はいない”という菊地の言葉に、深くうなずく受講者様も多くいらっしゃいました。
電子ピアノや人工知能についてのお話もあり、メカがアナログでも、データ化ができるようになることで様々なシミュレーションが可能になり、弾き手は機械が“人間に近いもの”へ変化していることに気づき、“時代の変化”とも付き合っていかなくてはならないのだと考えさせられる機会にもなったことと思います。
ショパンのソナタや、菊地のアンコールでお馴染みのドビュッシーの金色の魚など、演奏を交えながらのレクチャーでは、菊地の魔法のような指先に、受講者の皆様の視線が集中しておりました。

ピアニストは指揮者であり、様々なことを調整する立場です。
メカを知り、人間の感覚(触覚、視覚、聴覚、錯覚)を知る。
何を錯覚させるのか。他の楽器だったら?
……第2回「フィンガリングの奥義」へ続きます。(10月21日)

ダンパーやハンマーの動きを想像。さらにペダルを踏むことで変化が起こるということ。
足に想像を分散させることができるのでは?
……第3回「ペダリングの魔法」へ続きます。(11月18日)

第1回終了後は、ご受講された皆様の質問等、熱いお話も繰り広げられ、大盛況となりました。第2回、3回も、皆様にとって、さらに充実した時間になるに違いないでしょう♪
10月21日(金)→第2回 フィンガリングの奥義
11月18日(金)→第3回 ペダリングの魔法
各回19時から、朝日カルチャーセンター新宿教室にて。
《スケジュールページ》
朝カル3回シリーズ
※11月4日(金)には、レクチャーコンサート「誰もが弾きたいショパンの人気曲」も開催!
《スケジュールページ》
朝カル レクチャーコンサート(ショパン)

新規受講者様も大歓迎でございます!
皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

(N.K)