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2017年8月22日(火)

[ピアノ・テクニック講座]第4弾・第2回レポート

8月18日(金)開催、朝日カルチャーセンター「ピアノ・テクニック講座」
新シリーズ第2回のテーマは、
“練習方法 何を、どれくらい、どのように”
-無駄、あるいは逆効果の練習をしていませんか?ー
今回は続けてご受講してくださった方、遠方からお越しくださった方をはじめ、
新規の受講者さまも多く足をお運びくださり、大変嬉しい回となりました。


①音楽を頭で理解し、
②時間の流れに当てはめていく。
③反復練習で定着させる。

練習は弾けるようにするためのものであり、
弾けていない原因として、“定着”の作業だけをしている場合が多いと菊地は言います。
①や②は主に脳内で神経を繋いでいくもので、
音を音楽として理解したものを身体・動作によって音にしていくものである。
③の作業においても頭は大事ではあるが、段々には“無意識の領域”へ持っていくものとして説明がありました。

これらについて、受講者さまのお持ちだった楽譜“ラフマニノフ 音の絵”より39-5を例とし、
実際に菊地が練習を実演しながらその流れを説明しました。

・ポジションの移動=動いていない音を把握し、動きを覚える。
・指づかい等、適したものを見つけていく。
・要素を分解、グループを探していく。
(細かいグループを少しずつ繋げて大きなグループに。)
・繰り返す中で違いを見つけていく。
・幅を覚える。……etc.

また、新しいことを覚えると、少し前のことを忘れてしまう。それを補充するということは、横断歩道を渡る際、右見て・左見て・もう一度右を見るのと同じように繰り返すべきである。
脳が飽和状態になったらメロディーに戻り、起こりやすい間違いを洗い出す。
曲の特徴を知り、どこからどのように さらうのか。
右手から、あるいは左手から……?
“わかっていないものを繰り返しても意味がない”という言葉は、たくさんの方に響いたことと思います。

翌日には山野楽器にてトーク&コンサートを控えていたため、演奏曲目であった
ベートーヴェン ピアノソナタ「熱情」の解凍の方法等もレクチャー致しました。
バッハでは、“音が持続するもの(オルガンやピアニカ)で練習すること”で、
指先の感覚を耳で聴く。聴ける耳を持つ練習をするように。
練習には、様々な作業が含まれるが、“心の耳”と“頭の耳”のどちらもが、欠けてはいけないのだとまとめられました。

次回、[ピアノ・テクニック講座]第4弾・第3回は9月15日(金)
朝日カルチャーセンター新宿教室(新宿住友ビル)19時スタートです!
テーマは“暗譜”にうつります!

「暗譜は得意ですか?苦手ですか?」
-分析、観察、関連づけ、定着ー
詳細

皆様のご受講をお待ちしております♪
(N.K)