8月19日(土)
銀座山野楽器にて、音大受験をテーマとした“音大受験のためのトーク&コンサート”が開催されました。
音大受験は誰かよりうまく弾く等、“競争”として捉えるのではなく、
“飛躍するチャンス(あるいはハードル)”であると菊地は言いました。
目指すと決めてからの準備や姿勢・期間は様々でしょうが、共通するのは“よりよい音楽家になる・なりたい”ということなのです。
入試はコンクールなどと同じで聴いてもらえる“時間”が限られています。
その中で、バッハ・エチュード(主にショパン)・古典・自由曲という4つの柱から、
“その人が培ってきた基礎”を一通り見るのが目的であり、決して点数のためにプログラムを並べるものではないと話されました。
♪バッハ 平均律
入試ではフーガだけの場合が多いが、作品としてはプレリュードとセットであるため、
プレリュードを弾くことで見えてくるもの(フーガ冒頭のエネルギーの秘密など)がある。
必ずプレリュードを弾いた上でフーガに取り組んでほしい。
また、よく弾かれる例をいくつか上げられましたが、自由曲とのバランスをもう少しとっても良いのではないか。などという提案もありました。
♪ショパン エチュード
テクニックの基礎が全て入っているといえる1番は、効率的に勉強ができる曲であるため、必ず手をつけておくべきである。
こちらも平均律同様、よく弾かれる例を上げ、弾く際のポイントをレクチャーいたしました。
♪ベートーヴェン ピアノソナタ
弱い音の大事さ、大演奏家でもテンポの解釈を間違えることもある他、
最初のフレーズで全てがわかってしまう例などを取り上げました。
「まずは譜面をちゃんと読むこと」
そう告げた後、最後に「熱情」を演奏いたしました。
これから受験の皆様、先生方、そしてご家族さまや、音大受験にご興味をお持ちの方々まで、他ではあまりない“音大受験”に関するトーク&コンサートは、大変貴重な機会となったことと思います。
次回セミナーは9月6日(水)カワイ名古屋コンサートサロン「ブーレ」にて、
J.Sバッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻シリーズ② 7番~10番 演奏の為の分析と解釈・演奏法
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名古屋 近郊の皆さま、バッハ平均律にお悩みがある皆さま、ぜひご受講をご検討くださいませ!
(N.K)